抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,タバコ煙抽出物(CSE)によるヒト肺動脈平滑筋細胞(HPASMCs)の増殖および移動に果たすサイクリンD1の役割を調査した。アンチセンスサイクリンD1遺伝子(pIRES2-EGFP-ascyclin D1)の真核細胞発現ベクターを組換えた。リポソームを用い,組換体と空のベクターを別々に正常HPASMCsにトランスフェクトした。その後,5%CSEを用い,または用いずに細胞を処理した。細胞を無作為に対照群,ベクター群,アンチセンスサイクリンD1群,5%群,ベクター+5%CSE群,およびアンチセンスサイクリンD1+5%CSE群の6群に割り付けた。サイクリンD1mRNAおよび蛋白質発現をリアルタイム蛍光RT-PCRとウェスタンブロット法でそれぞれ検出した。細胞周期分析,MTTアッセイ,および増殖増殖細胞核抗原(PCNA)免疫細胞化学的染色でHPASMCsの増殖を測定した。トランスウェル細胞試験により,HPASMCsの移動を測定した。その結果,アンチセンスサイクリンD1遺伝子の真核細胞発現ベクターが首尾良く構築され,HPASMCsにトランスフェクトされた。アンチセンスサイクリンD1群のサイクリンD1mRNAおよび蛋白質レベルは,対照群に比して有意に低かった(P<0.05)。5%CSE群は,対照群に比してサイクリンD1mRNAおよび蛋白質レベルが有意に上昇し(P<0.05),細胞増殖と移動の指標も同様に増加した(P<0.05)。アンチセンスサイクリンD1+5%CSE群の細胞増殖および移動の指標は,5%CSE群に比して顕著に低かった(P<0.05)。CSEはサイクリンD1発現の上方制御を通し,HPASMCsの増殖と移動を促進した。・・・Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST