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J-GLOBAL ID：201102215911450093   整理番号：11A0134813

カルボン酸の光誘起電子移動脱炭酸反応を利用する有機合成化学

Organic Synthesis using Decarboxylation of Carboxylic Acids via Photoinduced Electron Transfer

著者 (3件)： 吉見泰治 (福井大 大学院工学研究科) ,  西川圭祐 (福井大 大学院工学研究科) ,  伊藤達哉 (立命館大 生命科学)
資料名： 光化学  (Photochemistry)
巻： 41  号： 3  ページ： 144-148  発行年： 2010年12月20日 
JST資料番号： L1031A  ISSN： 0913-4689  CODEN： KOKAEQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 脱炭酸反応は有機合成における官能基の最も重要な変換のひとつである。最近,筆者らはレドックス光増感により脱炭酸反応を達成したことを報告している。その反応は,フェナントレンと1,4-ジシアノベンゼンの間の光誘起電子移動(PET)反応によりトリガされ,得られるフェナントレンのラジカルカチオンはカルボン酸イオンを酸化することができ,対応するカルボキシラジカルを与える。引続く脱炭酸反応は広範囲の試剤と反応性のアルキルラジカルを効率的に生成させる。

シソーラス用語： カルボン酸 ,  電子移動 ,  *脱炭酸反応 ,  化学合成 ,  有機化学 ,  基 ,  光増感反応 ,  カチオンラジカル ,  芳香族ニトリル ,  芳香族縮合炭化水素
準シソーラス用語： ラジカルカチオン ,  官能基 ,  *光誘起電子移動 ,  有機合成化学

分類 (2件)： 付加反応,脱離反応  (CF02030M) ,  光化学一般  (CB08010U)

物質索引 (3件)： 1,4-ジシアノベンゼン ,  カルボキシラジカル ,  フェナントレン

引用文献 (20件)：

• SCHAEFER, H. J. Top Curr. Chem. 1990, 152, 91
• BARTON, D. H. R. Tetrahedron. 1987, 43, 4297
• CRICH, D. Chem. Rev. 1989, 89, 1413
• TSUJIMOTO, K. J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1992, 366
• GRIESBECK, A. G. Acc. Chem. Res. 2007, 40, 128

タイトルに関連する用語 (4件)： カルボン酸 ,  光誘起電子移動 ,  脱炭酸反応 ,  有機合成化学