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J-GLOBAL ID:201102216328685542   整理番号:11A1135378

ニホンイシガメMauremys japonica(爬虫類:Geoemydidae)の性比における個体群間の変動

Interpopulation Variation in Sex Ratio of the Japanese Pond Turtle Mauremys japonica (Reptilia: Geoemydidae)
著者 (3件):
資料名:
巻: 30  号:ページ: 53-61 (J-STAGE)  発行年: 2011年 
JST資料番号: Y0249B  ISSN: 1345-5834  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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日本の愛知県中央部の池に棲息するニホンイシガメMauremys japonicaの7群で性比を調べた。性別を区別した総個体数に対する雄の数字で表わされた割合(%)として性比を計算するが,この性比は群間で非常に変動があり,20.0%未満から92.9%以上までの範囲であった。M.japonicaは温度依存性の性決定(TSD)を示し,卵を比較的低温でインキュベーションすると多くの雄が孵化し,より高い温度では多くの雌が孵化するので,性比における個体群間の顕著な変動が見られるのは巣の温度の変動を反映しているという仮説を立てた。フィールド観察から,雄に偏りのある群の営巣部位は木により大きく陰になっていることが示され,従って比較的気温が低いことが支持されたが,一方,雌の偏りのある群の営巣部位は開けた環境にあり,太陽熱に直接的に曝されていることが示された。これらの結果から,前述の仮説に対する状況証拠が得られた。驚くことに,いくつかの群で観察された歪んだ性比は,最近の人工的な土地開発と農業地使用の変化により生じた生息部位の相当な分断化と営巣部位の厳しい限定の効果を反映しているのかもしれない。もし,これが実際に当てはまり,効果が作用し続けるならば,M.japonica群の多くは最後には消滅するであろう。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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個体群生態学 
引用文献 (27件):
  • Alho, C. J. R., Danni, T. M. S., and Padua, L. F. M. 1985. Temperature-dependent sex determination in Podocnemis expansa (Testudinata: Pelomedusidae). Biotropica 17: 75-78.
  • Bishop, J. M. 1983. Incidental capture of diamond-back terrapin by crab pots. Estuaries 6: 426-430.
  • Fisher, R. A. 1930. The Genetical Theory of Natural Selection, 2nd Edition. Dover Publications, New York.
  • Gibbons, J. W. 1990. Sex ratios and their siginificance among turtle populations. p. 171-182. In: J. W. Gibbons (ed.), Life History and Ecology of the Slider Turtle. Smithonian Institution Press, Washington, D.C.
  • Hailey, A. and Willemsen, R. E. 2000. Population density and adult sex ratio of the tortoise Testudo hermanni in Greece: evidence for intrinsic population regulation. Journal of Zoology 251: 325-338.
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