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J-GLOBAL ID：201102216444096856   整理番号：11A1153513

アルカリ金属黒鉛層間化合物の反応性

Reactivity of alkali metal-graphite intercalation compounds

著者 (1件)： 阿久沢昇 (東京工高専)
資料名： 炭素
巻： 2011  号： 248  ページ： 96-101  発行年： 2011年06月15日 
JST資料番号： G0633A  ISSN： 0371-5345  CODEN： TASOA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 古くから多種,多様な炭素材料へのインターカレーション化合物が知られている。本稿では,アルカリ金属-黒鉛層間化合物(AM-GIC)の特徴,酸素による分解,アンモニアのAM-GIC層間への侵入,AM-GIC表面でのブタジエンの重合について述べた。アルカリ金属-黒鉛層間化合物は,炭素材料とアルカリ金属をガラス管中に封入し,200~300°Cで炭素材料にアルカリ金属蒸気を接触させて調製した。そして,そのAM-GICの反応性を調べた結果,次の知見を得た。1)酸素や水蒸気で容易に劣化する。酸素は,アルカリ金属をバルクから表面へ酸素を拡散させて分解を促進する。水蒸気は,層間内へ侵入し,そこでアルカリ金属と反応する。2)ナノスペースの層間への分子吸着では,分子の構造,大きさ,分極率などにより色々な相互作用を有する。3)AM-GIC表面でアルカリ金属を触媒としてブタジエン,イソプレン,スチレンなどがアニオン重合する。

シソーラス用語： *グラファイト ,  *アルカリ金属 ,  *層間化合物 ,  インターカレーション ,  *反応性 ,  吸着 ,  分子 ,  酸素 ,  水蒸気 ,  アンモニア ,  相互作用 ,  アルカジエン ,  ビニル化合物 ,  芳香族炭化水素 ,  アニオン重合 ,  脂肪族化合物 ,  共役ジエン ,  分子吸着
準シソーラス用語： AM-GIC ,  黒鉛

分類 (2件)： 炭素とその化合物  (YB02060D) ,  分子化合物  (CE02000C)

物質索引 (3件)： イソプレン ,  スチレン ,  ブタジエン

引用文献 (27件)：

• DRESSELHAUS, M. S. Science of Fullerenes and Carbon Nanotubes. 1995
• KAWAGUCHI, M. TANSO. 2008, 2008, 233, 145-147
• MATSUO, Y. TANSO. 2007, 2007, 228, 209-214
• TAKAHASHI, Y. TANSO. 1982, 1982, 111, 171-178
• AKUZAWA, N. TANSO. 2007, 2007, 230, 373-378

タイトルに関連する用語 (3件)： アルカリ金属 ,  黒鉛層間化合物 ,  反応性