抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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石油は,まず原油として採掘され,原油が製油所で精製されて石油製品となる。従って石油とは,原油及び石油製品を意味する総称であって,石油という商品は存在しない。原油の形成過程に関しては,現在では有機起源説が有力で,石油資源は有限と言われている。世界で原油の確認埋蔵量に関しては,諸説粉々であり,現在では未確認の埋蔵量が,探査,掘削技術の進歩によって将来は確認埋蔵量となり,また探査,採掘コストと原油価格の関係で原油の開発は進んだり後退したりする。埋蔵量は極めて政治的な数字であり,埋蔵量は大体1兆5000億~3兆バレルとしておくのが無難である。ピークオイル説というのは,原油の生産は近い内にやがてピークをつけ,以後生産量は減少することを意味するが,別に枯渇することではない。2004年が原油生産のピークだとしていたが,実際には2004年も原油生産は増加しているので,最近ではピークオイル説の信ぴょう性に疑義が投げかけられている。ただし,このピークオイル説は,あまりにも世界のエネルギー業界に浸透し,2004年以降の原油価格高騰を支える原因となった。2000年以降,石油需要は増加し,同時に地球温暖化問題の高揚で,石油が悪者になったことと無縁ではない。結局,よくわからないが,あと50-70年は石油は枯渇しないと予想している。