抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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組織内では,業務コミュニケーションツールとして電子メールが必要不可欠になっている。そのため,業務の担当者は,電子メールでやりとりされたメールメッセージやドキュメントなどのリソースをメール作成やメール確認などのメール処理において素早く検索できるように業務ごとにまとめて管理している。しかし,業務の依頼やそれに関連したメールメッセージのやりとりが多い状況では,タスクだけでなく,管理対象となるリソースも多くなるため,さらなる支援環境が求められている。本研究では,業務に関連したメールメッセージの作成や確認などのメール処理を円滑に行えるようにするために,業務の担当者のメール処理に合わせて,メール作成に必要なリソースの提供,メールメッセージからのリソースの抽出を基本とするユーザ支援機構を提案する。この支援機構は,業務に関連したリソースの概念とメール処理に関する概念との関係をオントロジで表現し,そのオントロジに基づいて選択すべきリソースとその操作を半自動的に実行するという特徴を持つ。本論文では,提案するユーザ支援機構の実現性を確認するための試作システムを実装し,その利用実験について述べる。試作システムの利用を通したアンケート結果から,業務の担当者が行うメール処理においてユーザ支援機構が有効に実行されていることを示す。(著者抄録)