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J-GLOBAL ID:201102217443941710   整理番号:11A1403923

一次と二次の白雲母の岩石学的識別とその地質学的意味:南部江西における富城パーアルミナス花崗岩プルトンの事例研究

Petrological discrimination between primary and secondary muscovites and its geological implications: A case study of Fucheng peraluminous granite pluton in southern Jiangxi
著者 (4件):
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巻: 29  号:ページ: 225-234  発行年: 2010年 
JST資料番号: C2047A  ISSN: 1000-6524  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 中国 (CHN)  言語: 中国語 (ZH)
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富城複合プルトンは,約850km2の地域に露出し,角岩の明確な熱変成接触変成岩を有する震旦~カンブリア紀に貫入した。最初のステージの主要相花崗岩は粗~中粒斑岩質黒雲母花崗岩であり,その主な鉱物は石英,K長石,斜長石,小黒雲母と白雲母であり,そのアクセサリ鉱物はジルコン,燐灰石,トパーズ,トルマリン等である。第二ステージの追加相花崗岩は小岩株形の中~細粒両雲母花崗岩であり,その主な岩石形成鉱物は石英,K長石,斜長石,白雲母,黒雲母である。岩石化学に関して,富城プルトンのアルミナ飽和指数[ACNK=Al2O3/(CaO+Na2O+K2O)]は,1.0(平均ACNK=1.22)より高く,富城プルトンが強いパーアルミナス花崗岩に属することを示す。最初の主なステージの花崗岩の全岩Rb-Srアイソクロン年代は226~203Maであり,一方,ジルコンU-Pb年代は231~239Maであり,その花崗岩がインドシナ紀後期マグマ・サイクルの貫入生成物であることを意味する。顕微鏡観察と電子マイクロプローブ分析に基づき,著者らは,富城強パーアルミナス花崗岩プルトンで三種類の白雲母,すなわち,一次,交代性,二次の各白雲母を確認し,その平均結晶化学式はそれぞれ次のようである。すなわち,K1.62Na0.06Fe0.32Mg0.39Ti0.02Al4.89Si6.54O1(OH)4(一次白雲母),K1.55Na0.07Fe0.43Mg0.24Ti0.03Al4.96Si6.50O10(OH)4(交代性白雲母),K1.51Na0.07Fe0.27Mg0.21Ti0.00Al4.98Si6.65O10(OH)4(二次白雲母),である。白雲母と黒雲母の安定性曲線とシンテクチック花崗岩ソリダスの分析と結合した主な岩石形成鉱物の結晶配列(斜長石→K長石→黒雲母→白雲母→石英)に従い,交代性白雲母は,花崗岩メルトの結晶化過程で初期結晶化黒雲母の置換により形成したと考えられる。さらに,その白雲母の結晶化温度が,その花崗岩メルトのソリダス温度(約650°C)より高くなるにつれて,交代性白雲母が一次白雲母に属すると結論される。顕微鏡岩石学と岩石化学の特徴並びに,微小岩石学的特徴に基づく一次と二次白雲母の識別に対するシンセチック法を,この論文で示唆した。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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岩石成因論 

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