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J-GLOBAL ID：201102217521448473   整理番号：11A0101510

フジツボセメント中のトランスグルタミナーゼを介した架橋の欠如とセメントの再定義

Absence of cross-linking via trans-glutaminase in barnacle cement and redefinition of the cement

著者 (1件)： KAMINO Kei (National Inst. of Technol. and Evaluation, Chiba, JPN)
資料名： Biofouling  (Biofouling)
巻： 26  号： 7/8  ページ： 755-760  発行年： 2010年10月 
JST資料番号： T0718A  ISSN： 0892-7014  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： フジツボは一般にセメントといわれる水中接着剤の分泌を通じてそのカルシウム質の基底を同種の他個体を含め,様々な基質に付着させる。水中付着のこの多機能プロセスにおいて,接着剤の養生は安定した付着の形成に不可欠である。セメント養生プロセスに架橋あるいは重合の関与を示唆する直接的証拠は今まで報告されていない。最近,提案されているセメント養生の機構は,トランスグルタミナーゼを介したグルタミル-リシン架橋を含む。しかし,著者の考えでは,従来,サンプル収集に対して不適切な注意が払われ,分析時の条件が適切でなかった可能性がある。実際,ここに述べたさらなる研究によれば,グルタミル-リシン架橋を介した接着養生を支持する証拠はない。したがって,セメント養生がフジツボ血リンパの凝固システムに類似しているという仮説はこれまで報告されているデータに合わない。潜在的な混乱を鎮めるため,フジツボセメントの新たな定義を提案した。

シソーラス用語： *蔓脚類 ,  *セメント ,  天然接着剤 ,  養生 ,  *トランスグルタミナーゼ ,  架橋【高分子】 ,  水生生物 ,  生物汚損
準シソーラス用語： *フジツボ ,  付着生物 ,  バイオファウリング

分類 (3件)： 船舶構造・材料  (QJ03020I) ,  海洋汚濁  (SB02040B) ,  動物学研究法  (EJ01020I)

タイトルに関連する用語 (5件)： フジツボ ,  セメント ,  トランスグルタミナーゼ ,  架橋 ,  欠如