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J-GLOBAL ID:201102217792680711   整理番号:10A1251983

糸状菌はそのプライミング作用をとおして長期間の土壌中の炭素隔離と窒素隔離を仲介する

Fungi mediate long term sequestration of carbon and nitrogen in soil through their priming effect
著者 (9件):
資料名:
巻: 43  号:ページ: 86-96  発行年: 2011年01月 
JST資料番号: D0628A  ISSN: 0038-0717  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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土壌微生物は,エネルギー源として新鮮な炭素を用いるプライミング作用(PE)と呼ばれる現象によって古い強固な土壌有機物(SOM)を分解する能力を持つことが認められてきている。しかし,土壌炭素と土壌窒素動態のためにこのPEの重要性を決定するための努力は未だ初期の段階である。さらに,微生物個体群の関与についてはほとんど知られていない。ここに筆者らは,SOM動態と無機窒素の利用性のためのPEの重要性を二重標識(13Cおよび14C)セルロースと無機栄養素の供給を組み合わせて,土壌培養実験(161日)で調査する。PEに関与する微生物グループを分子フィンガープリンティング技法(FAMEsおよびB-およびF-ARISA)を用いて調査した。筆者らは,PEによって制御されたSOMプールの平均保持時間が,新鮮な炭素の供給性が大変低い心土中の3130年から表層中の17~39年に低下したことを示す。本結果は,この強固な土壌Cプールの分解が新鮮な炭素の存在に強く依存し,土壌微生物が生存するためにエネルギー的に必要なCにアクセスする平均値でないことを示す。筆者らは,糸状菌がセルロース分解および誘導PEの主要な実行者であり,分解活性を栄養素の利用性に調整することも示唆する。糸状菌の主要な役割は,土壌空間を探査しSOMの大きな蓄えまでを掘り進む菌糸の成長能力によって説明することができる。最終的に,筆者らの結果は土壌中の栄養素と炭素隔離を制御するバンクメカニズムの存在を支持する。栄養素隔離と炭素隔離を認めるので,栄養素の利用性が高いときにはPEは低い。反対に,栄養素の利用性が低いときには微生物がSOMから栄養素を放出する。このバンクメカニズムは可溶性栄養素の利用性を植物の要求性に調和させる助けとなり,生態系における長期間のSOM蓄積に寄与するかも知れない。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
分類
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土壌生物  ,  微生物の生態 

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