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J-GLOBAL ID:201102218395085129   整理番号:11A0760619

岩手県のリンゴ園におけるトビハマキのフェロモントラップ誘殺消長と果実加害時期

Emergence of Adult Male Pandemis heparana and Period of Fruit Infestation of Apple Orchards in Iwate Prefecture, Japan
著者 (5件):
資料名:
号: 61  ページ: 225-231  発行年: 2010年12月28日 
JST資料番号: F0809A  ISSN: 0368-623X  CODEN: KNBKAY  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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リンゴなどの落葉果樹を加害するハマキムシの一種であるトビハマキ(PandemjS heparana)は落葉果樹で近年実用化された交信攪乱剤では防除ができない交信撹乱対象外害虫である。この害虫のリンゴ果実加害時期や被害程度に関する報告は少ないので,複合交信攪乱剤コンフューザー AA設置リンゴ圃場及び未設置リンゴ圃場においてトビハマキのフェロモントラップ誘殺消長を調査し,トビハマキによる果実被害発生時期を調査した。その結果,1)トビハマキは交信撹乱剤を設置した試験区では全く誘殺されない,2)殺虫剤無散布区の誘殺数は2006年には多く,2007年と2008年には少なく,雄成虫は6月中下旬,7月中下旬,9月の3回に誘殺ピークが認められる,3)チョウ目幼虫による被害果率は交信撹乱+補完防除区と慣行防除区の被害果率は収穫期まで低く推移するが,交信撹乱+殺虫剤無散布区では果実に対する被害は,摘果後の6月の幼果期および7月下旬から8月中旬にかけて増加する,4)交信攪乱+殺虫剤無散布区,交信撹乱+補完防除区,慣行防除区における収穫果のうち幼果期の果実被害はそれぞれ122%,2.1%,0.8%となり,7月下旬から8月中旬に加害果実被害は同じく95%,0%,0%となる,5)果実および葉の加害種構成から,交信攪乱剤の対象害虫よりも対象外害虫が占める割合が高く,特にトピハマキの割合が高かく,慣行防除区ではトビハマキおよびその他のチョウ目害虫の発生はほとんど認められない,ことが分かった。
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分類 (3件):
分類
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植物の病虫害防除一般  ,  果樹  ,  昆虫・ダニによる植物被害 
引用文献 (7件):
  • 新井朋徳 (1996) カンキツを加害するコナカイガラムシ類の発育に及ぼす温度の影響. 応動昆 40: 25-34.
  • 石栗陽一・櫛田俊明 (2007) リンゴにおけるトビハマキ越冬幼虫の繭脱出時期. 北日本病虫研報 58: 166-169.
  • 石栗陽一・櫛田俊明・木村佳子・雪田金助 (2008) リンゴ樹の季節現象から推定するトビハマキ越冬幼虫のまゆ脱出時期. 東北農業研究成果情報. http://tohoku.naro.affrc.go.jp/seika/jyouhou/H20/kaju/H20kaju002.html
  • 岩手県 (2006) 平成18年度岩手県農作物病害虫・雑草防除基準 pp. 203-215.
  • 伊澤宏毅・藤井和則・的場達也 (2000) 複合交信掩乱剤を用いたナシ害虫防除における殺虫剤削減の試み. 応動昆 44: 165-171.
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タイトルに関連する用語 (5件):
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