文献

J-GLOBAL ID：201102218497237373   整理番号：11A0104899

バイオリファイナリ基幹原料と触媒開発

著者 (1件)： 中川善直 (東北大)
資料名： 触媒  (Catalysts & Catalysis)
巻： 52  号： 8  ページ： 594  発行年： 2010年12月10日 
JST資料番号： F0319A  ISSN： 0559-8958  CODEN： SHKUAJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： バイオリファイナリーは石油の代替資源としてバイオマスを用いて有用化成品を合成する過程である。米国エネルギー省では,2004年に,合成中間体候補として11種のカルボン酸,ラクトン及び4種の多価アルコールをリストアップしている。触媒研究の観点からこのリストを考察してみた。一次資源から中間体への変換の大部分は触媒を利用した化学的変換であり,その他に発酵による変換が用いられている。発酵法は一般に高収率ではあるが,反応が遅い上,反応後の生成物の分離が困難であるという欠点を有している。さらに中間体からの化成品の合成はまた同様に化学的変換が中心である。ことにリストアップされた中間体は化成品よりも酸化が進んだ化合物が多いため,還元過程を含む,異なった合成ルートの開発が必要とみられる。こうしたことから,還元反応系に対する選択性の高い触媒の開発がバイオリファイナリーにおける重要な研究課題であることが示唆される。

シソーラス用語： *バイオマス ,  *資源再生 ,  *触媒反応 ,  *触媒 ,  バイオテクノロジー ,  製品 ,  中間体 ,  カルボン酸 ,  ラクトン ,  ポリオール ,  触媒活性 ,  選択性 ,  接触酸化 ,  脱水素 ,  エステル交換 ,  水素化 ,  発酵 ,  研究開発
準シソーラス用語： バイオリファイナリー ,  化成品 ,  多価アルコール

分類 (2件)： 動植物,微生物のその他の産生物質  (CF10090R) ,  触媒反応一般  (CB06080F)

引用文献 (2件)：

• WERPY, T. Results of Screening for Potential Candidates from Sugars and Synthesis Gas. 2004
• BOZELL, J. J. Green Chem. 2010, 12, 539-554

タイトルに関連する用語 (4件)： バイオリファイナリ ,  原料 ,  触媒 ,  開発