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J-GLOBAL ID:201102219013254348   整理番号:11A0488633

褐色脂肪組織活性はトリグリセリドのクリアランスを制御する

Brown adipose tissue activity controls triglyceride clearance
著者 (19件):
資料名:
巻: 17  号:ページ: 200-205  発行年: 2011年02月 
JST資料番号: W0636A  ISSN: 1078-8956  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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褐色脂肪組織(BAT)は,脂肪酸を燃焼して熱を作りだすことで身体を寒さから守っており,ヒトにも存在することが最近明らかになった。トリグリセリドリッチリポタンパク質(TRL)は血中で脂質を運搬し,そこで脂肪酸部分がリポタンパク質リパーゼ(LPL)の作用によって切り離される。脂肪酸は筋肉や脂肪組織などの末梢器官によって取り込まれるが,残されたコレステロールに富むレムナント粒子は肝臓により取り除かれる。血漿中トリグリセリド濃度の上昇やコレステロールが豊富なレムナントの長時間の循環は,特に糖尿病性異常脂血症で心血管疾患のリスク因子となる。だが,TRLクリアランスにおけるBATの生物学的役割がどのようなものかは正確にはわかっていない。今回我々は,マウスで短時間の寒冷暴露によって引き起こされたBAT活性上昇が,TRL代謝を制御することを示す。寒冷暴露によってトリグリセリドのBATへの取り込みが増加した結果として,血漿中のトリグリセリドクリアランスが急激に促進され,この過程は局所のLPL活性と膜貫通型受容体CD36に非常に大きく依存している。病態生理学的状態では,寒冷暴露は高脂血症を正常化し,インスリン抵抗性の有害作用を改善した。BAT活性は,TRLの代謝回転を促進し脂質をBATへ送り込む代謝プログラムの誘導により,血中リポタンパク質の恒常性を制御すると,我々は結論する。BATの活性化は,ヒトでトリグリセリド濃度上昇を軽減し,肥満を解消するための治療戦略となる可能性がある。Copyright Nature Publishing Group 2011
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分類 (1件):
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代謝異常・栄養性疾患一般 
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