抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
災害時は,情報通信インフラが破壊されるため,被災者やレスキュー隊に通信サービスを提供することを目的とした,迅速に使用可能な非常時無線通信システムの需要が高まる可能性がある。最近では,モバイルアドホック通信が被災地における非常時通信の効率的なソリューションと考えられている。モバイルアドホック通信は,迅速に使用可能であること,および自動設定機能があるという利点の一方,大規模になると性能が低下する問題がある。本論文では,まず,大規模災害用に提案されたアドホックベースの非常時無線通信モデルをいくつか検討する。次に,被災地における非常時通信用の無線データネットワークのハイブリッドシステムモデルを提示する。無線リソースは限られているため,リソース管理はシステムの性能とQoS(Quality of Service)に重要な役割を果たす。我々は,システムのリソースを効率的に利用するため,一部の高性能エンドユーザーが臨時リレーホスト(TRH)として機能するような,ハイブリッド無線ネットワークのリソース管理スキームを提案する。このスキームは,ネットワーク制御ハンドオーバー,リソース割り当て,およびアドミッションコントロールで構成され,適応伝送レートおよびマルチホップ/リレー通信モードを活用する。コンピューターシミュレーションによる性能評価の結果,提案したリソース管理スキームを使用することにより,接続拒否確率の減少(すなわち,同時接続数の増加)が可能であることが示された。(著者抄録)