抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アオイガイの大量漂着が2005年秋と2006年秋に北海道の日本海側の石狩湾岸で確認された。この漂着と石狩湾周辺の海洋環境との関係について検討した。漂着数は2005年158個,2006年149個であった。殻長は大量漂着当初は小さいが,徐々に増加する傾向がみられる。漂着の原因として,他の生物の漂着も多く報告されたことから,生物学的要因ではなく,気候や海洋環境の変化によるものと考えた。アオイガイは温帯熱帯海域に浮遊生活するため,北上には表層水温が高くなければならないが,2005年と2006年は高温であり,北上の原因と考えられた。また北西風速に対応して漂着数が変動していることから,北西風も重要であることがわかった。過去に10年,20年周期で大量漂着が確認されているが,地球規模の大気や海洋変動によって引き起こされることが考えられる。