抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
島根県中部の三瓶火山は,室内(むろのうち)と呼ばれる低地を4つの峰が取り囲んでいる。この現山体形成の成因は,1;巨大な溶岩ドームが噴火によって破壊され室内は爆裂火口である,2;4つのピークは独立した個別の溶岩ドームであり,室内は取り残された凹地である,という2説がこれまで提唱されている。この2説について,三瓶火山の地形,火山噴出物の組成・分布と層序,三瓶火山の活動と雲仙普賢岳およびピナツボ火山の活動との比較,重力異常の解析,類似の火口径を持つ火山との比較,などを基に,検証した。その結果,室内からの噴出はあったものの,三瓶火山の活動はプリニー式に相当する規模の爆裂火口を形成するような噴火ではなく,三瓶火山の現山体は個別の溶岩ドームから形成されていると推定される。