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J-GLOBAL ID：201102221489502212   整理番号：11A0910468

酸素を利用した生鮮水産物の鮮度保持事例

著者 (2件)： 木下康宣 (北海道工技セ) ,  吉岡武也 (北海道工技セ)
資料名： Fooma技術ジャーナル  (Technical Journal of Food Machinery)
巻： 4  号： 1  ページ： 59-65  発行年： 2007年05月30日 
JST資料番号： L8070A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 生鮮水産物の保存中の品質変化に対する酸素の影響を研究し,魚類,軟体動物,棘皮動物,海藻類などで酸素包装によって鮮度保持できることを示した。海水保存後に空気保存したスルメイカの発色率の変化を調べた結果,流通する生鮮イカの接触部分の発色には酸素が関与し,一定の溶存酸素濃度の海水に浸した状態での流通・保存が適切なことがわかった。塩水ウニの品質劣化について,保存中の溶存酸素濃度とATP含量の変化を調べた結果,酸素を充填することで人工海水の濁りや臭気発生を遅延できた。また,ワカメ緑色化を加熱による反射スペクトルの変化で評価した結果,酸素充填品では加熱処理によって緑色に変化しなくなるまでの期間を長く保てた。

シソーラス用語： *貯蔵安定性 ,  *生鮮食品 ,  *濃度 ,  発色 ,  スルメイカ ,  ウニ ,  ワカメ ,  反射スペクトル ,  流通 ,  保存 ,  アデニンヌクレオチド ,  リボヌクレオチド
準シソーラス用語： 食品保存 ,  *鮮度保持 ,  *溶存酸素濃度

分類 (2件)： 食品の変質  (FJ01052Y) ,  水産生物学一般  (FH02010Z)

物質索引 (1件)： ATP

引用文献 (30件)：

• 1)小倉長雄,4.腎菜の保蔵と加工;高宮和彦編,野菜の科学,朝倉書店,139-155(1997)
• 2)茨木俊行,池田浩暢,太田英明1日食保蔵誌,23(1),3-7 (1997)
• 3)今堀義洋,甲田美香,上田悦範,吉岡博人,茶珍和雄:日食保蔵誌,24(5),303・308(1998)
• 4)鈴木芳孝,永田雅靖,今堀義洋,上田悦範:日食保蔵誌,30(4),173-177(2004)
• 5)野中順三九,小泉千秋1食品保蔵学(3訂版),恒星社厚生閣,2225225(1996)

タイトルに関連する用語 (3件)： 酸素 ,  水産物 ,  鮮度保持