文献
J-GLOBAL ID:201102222088890615   整理番号:11A1907886

低温熱水条件下でのギ酸の酸化経路:火星上での有機物の化学及び同位体進化に関する意味

Oxidation pathways for formic acid under low temperature hydrothermal conditions: Implications for the chemical and isotopic evolution of organics on Mars
著者 (2件):
資料名:
巻: 76  ページ: 14-28  発行年: 2012年01月01日 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ギ酸の脱カルボキシル化の速度論に対する溶存過酸化水素の酸化効果及び酸化鉄の触媒的役割を評価するために,一連のフロースルー熱水実験を80°Cから150°Cの温度範囲及び172~241barの圧力において行った。残存HCOOH(aq)のδ13Cもモニターし,酸化過程に伴う速度論的同位体効果を検証した。本実験の結果は,磁鉄鉱の存在以下でのH2O2(aq)の分解は擬一次速度論に従い,均一なH2O2(aq)-HCOOH(aq)-H2O系に比べてより促進されることを明らかにする。これはおそらくFenton過程を通じたヒドロキシルラジカル(・OH)の合成を反映しているのであろう。CO2(aq)へのHCOOH(aq)脱カルボキシル化の反応速度定数はまた,以前にH2O2(aq)のない実験で測定された値より高い。しかし,鉱物相がない場合に比べて磁鉄鉱が共存するH2O2(aq)水溶液の場合の方が反応速度はわずかに遅い。この挙動は,Feを含むヒドロキシルギ酸塩水溶性化学種の生成が考えられるためとされる。これが安定な遷移状態となり,ギ酸分解の活性化エントロピーを減少させるのであろう。均一なH2O2(aq)-HCOOH(aq)-H2O系において残存するギ酸のδ13C値は過去の研究と合致する。しかし,磁鉄鉱を含む実験では残存するギ酸のδ13C値の負の変化が生じる。これは・OHによる有機化合物の酸化に特有であるかもしれない。このことは,生物学的に引き起こされる酸化過程で予想される速度論的分別効果に対して,上記の酸化経路による同位体分別は反対であることを示す。これは,H2O2(aq)を含むと推測される火星の地下環境に関して,また低温熱水条件での有機物の進化に関して重要な意味を持つ可能性がある。Copyright 2011 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
水圏・生物圏の地球化学  ,  惑星  ,  その他の同位体地球化学 
物質索引 (1件):
物質索引
文献のテーマを表す化学物質のキーワードです

前のページに戻る