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J-GLOBAL ID:201102222491916870   整理番号:11A1157871

全ゲノム塩基配列解読によって突き止められた慢性リンパ性白血病で繰り返し見られる変異

Whole-genome sequencing identifies recurrent mutations in chronic lymphocytic leukaemia
著者 (40件):
資料名:
巻: 475  号: 7354  ページ: 101-105  発行年: 2011年07月07日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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慢性リンパ性白血病(CLL)は,西欧諸国の成人で最もよく見られる白血病で,臨床における症状や進行度がさまざまという異質性のある疾患である。2つの主要な分子サブタイプが区別され,それぞれ免疫グロブリン遺伝子群可変領域の体細胞超変異の数が多い,あるいは少ないことを特徴とする。この疾患の病因につながる分子変化はまだほとんど解明されていない。本論文では,4種類のCLLについて全ゲノム塩基配列解読を行い,遺伝子機能に影響を与えていると思われる46個の体細胞変異を同定した。さらに,これらの変異についてCLL患者363人で解析を行い,変異が繰り返し見られる4個の遺伝子が同定された。それらはnotch1(NOTCH1),exportin1(XPO1),myeloid differentiation primary response gene88(MYD88)およびkelch-like6(KLHL6)である。MYD88とKLHL6の変異は,免疫グロブリン遺伝子群の変異があるCLL症例に多く見られるが,NOTCH1とXPO1の変異は免疫グロブリン遺伝子群に変異の見られない患者で主に見られる。機能解析や臨床分析からも裏付けられるように,体細胞変異のパターンは,NOTCH1,MYD88およびXPO1に繰り返し見られる変異が発がん性の変化であり,この疾患の臨床的進行度にかかわっていることを強く示している。これは,全ゲノム塩基配列解読と臨床的特徴や臨床転帰を組み合わせた,我々の知るかぎりで最初の包括的なCLL解析である。今回の結果は,この手法ががんに臨床的に関係する変異を同定するのに有用であることをはっきり示している。Copyright Nature Publishing Group 2011
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分類 (3件):
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発癌機序・因子  ,  腫ようの化学・生化学・病理学  ,  遺伝的変異 
タイトルに関連する用語 (5件):
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