抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,魚類養殖用の魚粉削減飼料へのアミノ酸添加の必要性と効果について解説した。飼料中のアミノ酸は,その種類によって欠乏すると,魚に生理障害が生じることがある。従って,植物性原料を従来の魚粉の代替原料として使用する場合,魚粉主体の飼料のアミノ酸の量(組成)が,代替原料を配合した飼料へのアミノ酸添加の目安になる。しかし,添加したアミノ酸は吸収が早いため,計算通りには利用されない。飼料蛋白質含量が要求量を上回っても,代替原料を配合した高エネルギー飼料ではアミノ酸の不足が懸念される。従って,特に,エネルギー含量の高い飼料を成長期の魚に与える場合には,アミノ酸の添加が必要と考えられる。今後のさらなる低魚粉化に向けて,アミノ酸の添加効果が本領を発揮するものと思われる。