抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究は,大学生が中学校の技術・家庭科における電気領域に関して,学習指導要領の内容をどの程度理解しているかを調査し,今後の大学生の指導に役立たせることを目的とした。そのため,学習指導要領に沿った技術的素養を調べる問題を,中学生約1万6千人,大学生107人を対象に回答させ,両者の成績の違いなどを分析した。問題毎の正答率の差などを比較したが,特に学習指導要領の「機器の保守と事故防止ができること」に関する問題群に対しては,中学生だけでなく,理系学生・文系学生においても最も低い結果となった。大学生においても正答率は,80%であった。このため,日常生活において,基礎・基本となる「機器の取り扱い」を理解させる生活基盤教育が大学の学部教育においても必要であるとした。また,大学生の「工夫創造」に対する問題の正答率も70%程度と低く,デザインや工夫創造に係る能力育成が必要であるとした。