抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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里海の考えは,多数の漁民・住民が沿岸域について共同の利益を持ち,海域を共同で利用することを前提にする。海域の利用を持続的に内容豊かに行うためには,環境保全と国民・住民の適正な共同利用を目的として,国と地方自治体が沿岸域の総合的な管理の観点に立って,海域利用の調整を行うべきである。その管理において,漁民・住民の主体性を,現行の法律が明示するものより,もっと積極的な強いものと捉えるべきである。海域・沿岸域の管理への漁民・住民の参加と行政による情報公開はもちろん,誤った決定や管理が行政手続き又は訴訟手続きによって是正される保証も必要である。これらの措置を確保するために,住民の環境共同利用権が認知されるべきである。この権利の認知によって,また,環境の価値と共同利用への関心が再喚起され,豊かな里海を自発的に守り育てる力が強化されるであろう。(著者抄録)