抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,音声分析合成音の明瞭性向上手法を提案する。明瞭音声と通常音声の違いに着目し,Δケプストラムによる動的特徴の違いを分析した。分析の結果,明瞭発声における音素変化部のΔケプストラムの値が上昇し,スペクトル変動量が増加することが分かった。この観測結果に基づき,スペクトルの変動量を表す変調スペクトルの特定の変調周波数を強調するフィルタを設計し,強調音声の動的特徴量が増加することを確認した。単語了解度による主観評価実験において,4Hz,8Hz,16Hzの変調周波数を強調した音声を作成し,強調する変調周波数の違いによる明瞭性への影響を調査した。16Hzの変調周波数を強調するフィルタ処理によって単語了解度が改善され,特に破裂音に対する有効性が確認された。(著者抄録)