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J-GLOBAL ID：201102224461755858   整理番号：11A1517814

湿潤環境にあるコンクリート中鋼材の電気防食基準に関する検討

著者 (5件)： 山本悟 (日本防蝕工業 技研) ,  田代賢吉 (日本防蝕工業 技研) ,  立林喜子 (細田工務店) ,  石井浩司 (ピーエス三菱 技術本部) ,  関博 (早稲田大 理工)
資料名： コンクリート工学論文集  (Concrete Research and Technology, Japan Concrete Institute)
巻： 22  号： 3  ページ： 1-11  発行年： 2011年09月25日 
JST資料番号： L1461A  ISSN： 1340-4733  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 塩害を受けたコンクリート構造物の補修対策として電気防食工法が普及している。この防食基準として,大気中コンクリート部材では「復極量が100mV以上」が一般に採用されている。しかし,桟橋構造の梁部材のように間欠的に海水中に没する部位では,復極に必要な酸素の供給速度が遅いために復極量を満足できない場合がある。このような環境では,防食基準「鋼材電位が-850mV vs.CSE(飽和硫酸銅電極基準)よりも卑」が適切と考え,「復極量が100mV以上」と併せて,硬化コンクリート中の鉄筋を腐食させた供試体を用いて防食効果を調べた。その結果,湿潤環境において「復極量が100mV以上」を適用した場合,復極量が得にくく,電流調整が難しかった。一方,「鋼材電位が-850mV vs.CSEよりも卑」では,同条件で明らかな防食効果が認められたこと,および電流調整が容易であったことから,後者の防食基準が適していることが分かった。(著者抄録)

シソーラス用語： 湿潤 ,  鉄筋コンクリート構造 ,  塩害 ,  *修理 ,  *電気防食 ,  設計基準 ,  *減極 ,  腐食電位 ,  桟橋 ,  酸素消費 ,  飽和 ,  硫酸銅 ,  pH【水素イオン指数】 ,  断面 ,  損失 ,  *鉄筋 ,  被り厚さ ,  アノード ,  溶解 ,  乾湿繰返し試験 ,  浸漬試験 ,  電流密度 ,  腐食速度 ,  塩化物
準シソーラス用語： *復極量

分類 (1件)： コンクリート構造  (RA04030A)

引用文献 (20件)：

• コンクリート構造物の電気化学的防食工法研究会内部資料. 2009
• 桟橋劣化調査・補修マニュアル. 1994, 55
• 川俣孝治. コンクリート構造物干満帯部への電気防食法の適用に関する研究. コンクリート工学年次論文報告集. 1996, 18, 1, 831-836
• 木村哲士. RC桟橋干満帯部の電気防食における復極挙動に関する検討. 土木学会第62回年次学術講演会, 2007. 9. 2007, 1019-1020
• JCI-R1海洋コンクリート構造物の防食指針 (案)-改訂版-. 1990, 29

タイトルに関連する用語 (5件)： 湿潤 ,  環境 ,  コンクリート ,  鋼材 ,  電気防食