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J-GLOBAL ID：201102224821017071   整理番号：11A1935370

ポリイオンコンプレックスを固定化剤として用いる土壌表層の放射性セシウムの除去 福島県飯舘村における除染試験の速報

Removal of Radioactive Cesium from Surface Soils Solidified Using Polyion Complex Rapid Communication for Decontamination Test at Iitate-mura in Fukushima Prefecture

著者 (11件)： 長縄弘親 (日本原子力研究開発機構) ,  熊沢紀之 (茨城大 工) ,  斉藤浩 (アトックス) ,  柳瀬信之 (日本原子力研究開発機構) ,  三田村久吉 (日本原子力研究開発機構) ,  永野哲志 (日本原子力研究開発機構) ,  鹿嶋薫 (アトックス) ,  福田達也 (千代田テクノル) ,  福田達也 (放射線安全フォーラム) ,  吉田善行 (日本原子力研究開発機構) ,  田中俊一 (放射線安全フォーラム)
資料名： 日本原子力学会和文論文誌  (Transactions of the Atomic Energy Society of Japan)
巻： 10  号： 4  ページ： 227-234  発行年： 2011年12月01日 
JST資料番号： L4596A  ISSN： 1347-2879  CODEN： JNSTAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 福島県飯舘村長泥地区の放射性物質を除去する除染のための試験を行った。これにはこれには高分子イオン複合体PICを使って土壌を固定化し,剥離して除染する。適切な塩濃度の水溶液中ではPICがポリカチオンとポリアニオンの両者が均一に溶解した溶液となり,これに水を加えて塩濃度を下げることで水に溶けない固体状のPICが自発的に生じる特性を利用する。一定面積の畑地・牧草地・水田について,固定化・剥離の試験,放射性セシウム汚染量測定,空間線量率の測定,放射性セシウムの深度分布測定,浮遊塵濃度測定を行った。PICが除染に有効なことが確認された。

シソーラス用語： *放射能除染 ,  *ポリイオンコンプレックス ,  福島県 ,  *土壌浄化 ,  不溶性 ,  改変 ,  *除去 ,  *浄化
準シソーラス用語： 固定化

分類 (1件)： 環境の汚染及び防止  (MB02030K)

引用文献 (7件)：

• CHINO, M. Preliminary estimation of release amounts of ^<131>I and ^<137>Cs accidentally discharged from the Fukushima Daiichi nuclear power plant into the atmosphere. J. Nucl. Sci. Technol. 2011, 48, 7, 1129-1134
• ZEZIN, A. B. チェルノブイリ原子力発電所事故の化学処理-放射能汚染拡大を防ぐためにロシアの化学者はどう対処したのか-. 現代化学. 1999, 6月号No. 339, 30-38
• 熊沢紀之. チェルノブイリ原子力発電所事故の化学処理法の東海村への適用. 茨城大学地域総合研究所年報別冊 東海村臨界事故と地域社会. 2002, 69-75
• 熊沢紀之. 天然高分子イオンを用いた土壌固定法の開発-チェルノブイリ原子力事故の処理方法の改善を目指して-. 茨城大学地域総合研究所年報別冊 東海村原子力防災対策と地域社会. 2005, 7-11
• 文部科学省. 福島第1及び第2原子力発電所周辺のダストサンプリング, 環境試料及び土壌モニタリングの測定結果 : 土壌モニタリングの測定結果(平成23年6月3日10時00分時点). http://www.mext.go.jp. 2011

タイトルに関連する用語 (9件)： ポリイオンコンプレックス ,  固定化 ,  土壌 ,  表層 ,  放射性セシウム ,  福島 ,  飯舘村 ,  除染 ,  試験