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J-GLOBAL ID：201102225243144240   整理番号：11A0187780

植物の環境適応ストラテジー:動かない植物の巧みなマネジメント術 光応答と開花制御 日の長さの変化を認識して花を咲かせるメカニズム

著者 (2件)： 伊藤博紀 (農業生物資源研) ,  井澤毅 (農業生物資源研)
資料名： 細胞工学  (Cell Technology)
巻： 30  号： 2  ページ： 161-166  発行年： 2011年01月22日 
JST資料番号： Y0229A  ISSN： 0287-3796  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 植物は外部環境の変化に対して的確な適応を行うことにより生息域を広げてきたと考えられる。その1つに開花時期の制御が挙げられ,多くの植物は日の長さの変化を認識したり,冬の長期低温に反応したりして適切な季節に開花を誘導することが知られている。この中で日長認識反応を光周性反応と呼ぶ。近年,植物の光受容体遺伝子や概日時計遺伝子が単離され,さらに光周性花芽誘導現象のトリガーである花成ホルモン「フロリゲン」の実体が分子遺伝学的に証明されたことにより,植物の日長認識の多様性を生み出すフロリゲン遺伝子発現制御メカニズムの理解が急速に進展した。本稿では,モデル植物で日長認識反応性の異なるイネとシロイヌナズナの解析から見いだされた短日植物と長日植物の花芽誘導分子機構の多様性について紹介する。(著者抄録)

シソーラス用語： 環境順応 ,  *開花 ,  *日長反応 ,  光周性 ,  植物ホルモン ,  遺伝子発現 ,  イネ ,  短日植物 ,  長日植物 ,  花芽 ,  体内時計 ,  花芽形成 ,  遺伝子発現調整 ,  シロイヌナズナ属 ,  開花ホルモン ,  分子遺伝現象 ,  生物 ,  遺伝
準シソーラス用語： 遺伝的調節 ,  Arabidopsis ,  フロリゲン

分類 (1件)： 発生,成長,分化  (EH02030U)

タイトルに関連する用語 (8件)： 植物 ,  環境適応 ,  ストラテジー ,  マネジメント ,  光応答 ,  開花 ,  花 ,  メカニズム