抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東京の目黒には,行人坂,柿ノ木坂,権之助坂など,歴的な由来を想像させる興味深い坂が33箇所もあり,寺社は主なものだけでも24寺院,12社が点在している。江戸時代の地形・地名により目黒を俯瞰すると,上目黒,中目黒,下目黒を中心に目黒川が衾村から上目黒にかけては,蛇崩川が流れ,この二つの川は,しばしば洪水を引き起こした暴れ川であった。しかし,この地に水田が広がっていたのは,わずかに中目黒,下目黒,衾村のみで,そのほかの地域は,水はけのよい台地であるため,農業用水を得るのは容易ではなかった。目黒には,かつて「雨乞い」の行われた民俗の名残がみられる(富士講,大山講,三峰講など)。本稿は,目黒の地に根ざす目黒不動尊(目黒区下目黒)と大鳥神社にまつわる川と水の民俗について述べた。