抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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生食用モモの生産は白肉品種が主であるが,近年,消費及び流通の多様化により黄肉品種の栽培が増加している。黄肉の主力品種は「黄金桃」であるが,他の時期に収穫可能な黄肉品種が少ないこと,また「黄金桃」は無袋栽培では裂果の発生が見られるという問題点がある。本稿では,「黄金桃」より約1週間遅く熟成し,果実品質が優れ,無袋栽培でも裂果の発生が少ない黄肉のモモ新品種「つきかがみ」の育成結果を報告した。新品種「つきかがみ」の特徴は黄肉であり果実重が350グラム程度の大果であること,糖度が高く適度な酸味を有し,肉質が緻密で食味が優れていることである。また無袋栽培でも裂果がほとんどみられない。しかし,短所としては「黄金桃」と同程度かやや多い割合で収穫前落果が発生すること,年によっては若干渋味を有する場合があることが挙げられる。