抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文において,初期の航空技術者が風洞からのデータの信頼性を調べ,実物大の航空機の性能の予測への応用可能性を調査したことの歴史的過程を検討した。第一次世界大戦前と大戦中の1910年代のイギリスの場合について研究した。1910年代の初頭,国立物理学研究所(NPL)の技術者が風洞を建設し,科学機器としての作動可能性を確かめた。この予備実験に基づいて,飛行機の安定性に関する実験的研究に風洞を用いた。しかし,戦争勃発後,NPLからのデータに基づいて設計した飛行機の予測性能と飛行中の実際の性能の間の食い違いが認識されるようになった。この認識から,NPLと王立航空機製造所の代表者が,その可能な原因の研究を行うようになり,飛行試験と風洞実験が活発に実施された。この目的のために組織された委員会の議事録と報告書に見られるように,彼らの研究活動は論争的かつ対決的である。本論文において,食い違いの原因の探索の詳細な過程をたどった。その研究において,部分的な成功しか得られなかった。(翻訳著者抄録)