抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
クラウドシステムは仮想化技術の進展などから本格的な導入が開始されている。一方,運用管理の面では,その管理対象のサーバが膨大になるとともにサーバ間の依存関係も複雑に構成されているため,安定した品質で運用するためには多くの課題がある。しかしクラウド環境ではシステムを構成するインフラがある程度画一した要素で実現されているために,これまでのように業務アプリケーションやサービスを個別に運用するのではなく,アプリケーションのライフサイクル管理や障害予兆検知技術など共通的な運用管理基盤や手法を用意できることが期待されている。本稿では,そのようなクラウドの特質を活用し,PaaS領域で提供するアプリケーションの開発とその運用フェーズを連携し,アプリケーションの特性や個別のSLA(Service Level Agreement)に合わせ,アプリケーションの最適配備を実現する技術のほか,アプリケーション変更時に本番環境と同一のテスト環境を自動または簡易な操作で構築し,自動テストを実行する技術について紹介する。また,このようなアプリケーションのライフサイクル管理を実現する上で核となる業務の監視,可視化技術についても触れる。さらに,運用時にシステムから発行されるログを統計処理することによって障害の予兆検知を実現する技術について紹介する。(著者抄録)