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J-GLOBAL ID：201102228041004526   整理番号：11A0665496

浚渫窪地における底質の極度の悪化と底生生物群集の動態-三河湾の事例-

Extreme Organic Pollution of Bottom Sediments and Temporal Changes in Biomass of Benthic Communities at a Borrow Pit in Mikawa Bay

著者 (7件)： 金子健司 ((株)日本海洋生物研究所) ,  橋口晴穂 ((株)日本海洋生物研究所) ,  宮向智興 ((株)日本海洋生物研究所) ,  今尾和正 ((株)日本海洋生物研究所) ,  和久光靖 (愛知県水産試験場) ,  石田基雄 (愛知県水産試験場) ,  鈴木輝明 (名城大学大学院総合学術研究科)
資料名： 水環境学会誌(Web)  (Journal of the Japan Society on Water Environment (Web))
巻： 34  号： 3  ページ： 47-55 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： U0148A  ISSN： 1881-3690  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 三河湾奥部の浚渫窪地とその周辺海域において,貧酸素化が進む高水温期に底質と底生生物を調べた。その結果,周辺の浅場と比較して1~3m程度水深の深い浚渫窪地では,底泥中の有機物量および硫化物量が,年間を通じて極めて高い値を示した。酸素環境が好転する秋季から春季でもマクロベントスとメイオベントスの現存量は小さく,貧酸素化の顕著な夏季を中心とする高水温期にはそれらはほとんど出現しなかった。三河湾奥部の浚渫窪地では極度に底質環境が悪く,底生生物の生息が困難となっていることがわかった。(著者抄録)

シソーラス用語： *海洋汚濁 ,  *底質 ,  海底堆積物 ,  *底生動物 ,  酸素欠乏 ,  溶存酸素 ,  泥土 ,  有機物 ,  硫化物 ,  湾
準シソーラス用語： 三河湾 ,  底泥 ,  貧酸素化

分類 (2件)： 海洋汚濁  (SB02040B) ,  個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (33件)：

• 1) 内藤了二,中村由行,今村均,佐藤昌宏(2006)浚渫窪地の修復に関する施工上の影響と研究開発課題の抽出,海洋開発論文集,22,649-654.
• 2) 鈴木輝明,武田和也,本田是人,石田基雄(2003)三河湾における環境修復事業の現状と課題,海洋と生物,146,187-199.
• 3) 武田和也,石田基雄(2006)三河湾における苦潮によるアサリ大量死と浚渫窪地内部の貧酸素化の状況,海洋理工学会誌,12,51-58.
• 4) 中村由行(2006)我が国における浚渫窪地の現状と修復,海洋理工学会誌,12,43-50.
• 5) 武田和也,石田基雄(2003)土砂採取に伴う浚渫窪地における顕著な貧酸素化現象について,愛知県水産試験場研究報告,10,7-14.

タイトルに関連する用語 (4件)： 浚渫窪地 ,  底質 ,  悪化 ,  三河湾