抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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古代と現生の穿孔はともに,生痕学者にとって興味深いものである。イングランド東部のクローマーとオーバーストランドの間の浜辺には,上部白亜系由来の多量の砕屑岩塊が分布する。砕屑岩塊は主にフリントだがチョークもある。チョークは稀に体化石を,より一般的には,限られた生痕分類群と考えられる現生穿孔を含む。唯一の大きな穿孔のGastrochaenolites ispp.は比較的珍しい。大部分は正確な同定のためにはあまりにも不完全である。しかし,ここに記載した印象標本を含め,Gastrochaenolites ornatus Kelly & Bromlleyに同定しうる珍しい標本もある。ノーフォーク海岸はこの生痕種の模式地域である。当種は,全長にわたり円形の断面で,底部の模様は多数の細かい斜交する線紋により分離される明瞭な平行周回の生物線模様である。二枚貝類の少なくとも4分類群がこのような穿孔を生み出すことが知られているが,現地点で認められる唯一の貝殻は足糸で付着する生物のVenerupis sp.である。(翻訳著者抄録)