抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,渦輪の生成条件(初期循環とピストンストローク)と密度比を変化させてPLIF法を応用した可視化実験を行い,渦輪の軸対称面と中心軸横断面を同時に可視化することにより,密度界面と干渉する際の渦輪の構造変化を明らかにした。これにより得た主な知見を次に示した。1)形成時間(formation time)L/dが同じで,初期循環Γ
jが異なる3種類の渦輪の断面構造を比較した結果,Γ
jが大きくなるにつれて渦輪直径が小さくなると共に,内部構造は次第に複雑になり,周方向への波状変化が現れること,本実験条件の範囲内でΓ
jが最大で,レイノルズ数Γ
j/v≒4000の渦輪には,渦輪外縁と内縁の円周に沿って半径方向への二次的な渦の発生があること,2)リチャードソン数AR
0が小さくなると共に界面衝突後の渦輪最大貫通距離は深くなり,衝突後に初期渦輪が界面高さまでリバウンドする現象が見られなくなること,本実験条件の範囲では,AR
0≧0.43の渦輪でそのようなリバウンドが観察され,界面付近に停留する渦輪には固体壁衡突渦輪と同様の多重渦構造が現れること,3)リバウンド後,界面高さに停留する渦輪において,初期渦輪の誘導で流体が巻上がり形成された第二,第三の渦構造はその発達と共に周方向にセル状に分かれた波状構造を持つことなど。