抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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背景:疫学的データは体脂肪蓄積の増加に伴う喘息発生率の増加したリスクを明らかにした。圧倒的多数の研究は肥満と喘息間の相互作用を支持するが,因果関係ははっきりしていない。概説の範囲:本論文は,肥満喘息表現型の存在と喘息に対する肥満の影響を仲介する考えられる機構を裏付ける現状の文献をレビューする。主な結論:肥満は,悪い喘息制御,薬剤に対する変化した応答および増加した罹患率に関連する。肥満は,増加した気道炎症をもたらす全身的炎症によって特性化される。しかしながら,この主張は肥満喘息における有意な気道炎症の欠如が明らかにされた現状の研究によって支持されない。この知見にかかわらず,ほとんどの患者が肺における炎症を変化させると思われる吸入コルチコステロイドで処置されている事実を含むこれらの研究の限界を考慮しなければならない。それ故,肥満が喘息を有する患者の気道における炎症の変化に関連するかどうかははっきりしないままである。レプチンとアディポネクチンのようなホルモンは肥満によって影響され,それぞれ,先天性免疫応答とアレルギー応答を仲介することにおける役割を演ずるかもしれない。酸化ストレスの役割は議論のあるところで,最近の証拠は,酸化ストレスが喘息に重要であるけれども,この独特な表現型に関連する特性を完全には説明しないことを示唆する。一般的意義:肥満関連喘息は,増加した罹患率と喘息治療への異なる応答が伴う。この表現型を仲介する機構の理解は,喘息を患う数百万の患者に重要な意味がある。本論文は特別刊行,表題「喘息の生化学」の一部である。Copyright 2011 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.