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J-GLOBAL ID:201102229989132420   整理番号:11A1858546

横須賀製鉄所建設に使用された結合材および混和材について

On The Use of Adhesives and Admixture in Construction of Yokosuka Ironworks
著者 (1件):
資料名:
巻: 87  ページ: 143-150  発行年: 2010年01月 
JST資料番号: G0486B  ISSN: 0289-8330  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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幕末,明治初期における結合材および混和材の使用事例として,横須賀製鉄所の建設を取り上げた。特に従来あまり言及されることのなかった,近世期との連続性に着目した。結合材として利用された石灰については,近世期にすでに産業として発展していた八王子と野州が検討され,輸送経路の問題から野州産のものが採用された。一方,混和材として利用された火山灰については,近世期には利用されていなかった材料であり,調査の結果,当初伊豆大島産のものが利用されていたが,輸送費用の問題から伊豆半島東側に変更された。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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工場,発電所,運輸・倉庫建築  ,  モルタル,コンクリート 
引用文献 (29件):
  • 1)本稿は、著者の学位請求論文である"明治期組積造建築における結合材及び混和材に関する研究" (2007年)の認部を、独立した一編の論文として再 編集したものである。
  • 2)非水硬性の結合材である消石灰と湿空中において化合し、ケイ酸カルシウムやケイ酸アルミナのようなセメント的陛質を持つ不溶解哇物質を形成する 物質を、一般にポゾランというが、火山灰はこのポゾランの一種であり、単独で硬化する働きはないため、高炉スラグやフライアッシュのような混和 材料に分類される。天然のポゾランは、イタリア(ナポリ,ローマ周辺)、ドイツ(ライン地方アンデルナッハ)、フランス(南東部)など、ヨーロ ッパ大陸では容易に産出したが、イギリスでは利用しやすい天然のポゾランが入手できなかった。それがイギリスにおいて人造セメントの研究、実用 化が進んだ一つの要因であると考えられる。 (ノーマン・デヴィー著/山田幸一訳:"建築材料の歴史",工業調査会,1969,pp 141~163)
  • 3)村松貞次郎:"日本建築近代化過程の技術史的研究",東京大学生産技術研究所報告,Vol.10, No.7,1961, p287
  • 4)同上,pp.309~310
  • 5)例えば、煉瓦については、1857(安政4)年、幕府により建設が開始された長崎製鉄所では、オランダ入技術者の指導により、日本で最初の本格的な煉瓦造建築が建てられ、それに使用する建築用煉瓦は、長崎の瓦屋が生産されたとされている(水野信太郎:"日本煉瓦史の研究",法政大学出版局, 1999,p26)。また、大阪造幣寮(1871(明治4)年竣1⊃の建設に際しても、必要となる煉瓦を付近の瓦屋に焼かせたとされている(同, p31)。 一方、セメントに関しては、浅野セメント(1872年創立)では、当初その主原料である石灰石の供給を、近世期にすでに関東地方における一大産地 として発展していた里釧、1(下野、現在の栃木県佐野市葛生周辺)に仰いでいた(渡渇恵一:"浅野セメントの桝充史7近代日本の産業発展と輸送-, 立教大学出版会,2005)ことなど、少なからず近世期との連続1生を指摘することができる。
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