文献

J-GLOBAL ID：201102231079237258   整理番号：11A1422499

GAによる実用化を目指した長期的な橋梁維持管理計画策定

Practical Application of Long-term Bridge Management System Using Genetic Algorithm

著者 (6件)： 中津功一朗 (関西大 総合情報) ,  古田均 (関西大 総合情報) ,  野村泰稔 (立命館大 理工) ,  高橋亨輔 (関西大 大学院総合情報学研究科) ,  石橋健 (関西大 大学院総合情報学研究科) ,  三好紀晶 (関西大 大学院総合情報学研究科)
資料名： 知能と情報  (日本知能情報ファジィ学会誌)
巻： 23  号： 4  ページ： 469-479  発行年： 2011年08月15日 
JST資料番号： L0501A  ISSN： 1347-7986  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,橋梁維持管理の必要性が高まる中,一方では,優秀な維持管理技術者の不足や予算削減により,持続的な維持管理が困難となっている。維持管理における費用削減と橋梁の安全性を向上させる方法として,長期的な維持管理計画の策定が試みられており,実用化に向けた研究がなされている。しかし,劣化予測などの不確実性から生じる計画変更の必要性やコスト平準化のような課題が存在する。本論文では,長期的な維持管理計画策定における意思決定支援システムの構築を目指し,不確実性による計画変更への対応方法を提案する。提案手法では,遺伝的アルゴリズムを用いて予防保全を考慮し,補修年度を前倒しした計画を策定する。このとき,有用な準最適解が複数存在することから,遺伝的アルゴリズムにより得られる解には瞹昧さが存在する。本論文では,その曖昧さに着目し,策定された計画に対して数値シミュレーションを用いることで,橋梁の安全性を維持しながら補修年度を変更可能な期間の推定,および提示することを試みる。推定により得られた変更可能な期間を用いた意思決定によって維持管理業務を遂行することで,不確実性に対してフレキシブルに対応できると考えられる。数値実験として,複数橋梁に対する維持管理計画を策定することにより,提案手法の有用性を検証する。(著者抄録)

シソーラス用語： 橋 ,  *保守管理 ,  *遺伝的アルゴリズム ,  意思決定支援システム ,  不確実性 ,  変化 ,  *プランニング【AI】 ,  *予防保全 ,  曖昧さ ,  シミュレーション ,  安全性 ,  実験 ,  *橋梁維持管理 ,  数値シミュレーション ,  数値実験 ,  *進化的計算 ,  *保全
準シソーラス用語： 計画変更 ,  変更

分類 (3件)： 橋梁の破壊,保守,その他  (RC06080X) ,  人工知能  (JE08000Z) ,  設備管理  (KB02020X)

引用文献 (11件)：

• 古田均. 改良型遺伝的アルゴリズムによる複数橋梁の維持管理計画策定システムの実用化. 土木学会論文集A. 2006, 62, 3, 656-668
• ITO, H. An Optimal Maintenance Planning for Many Concrete Bridge on Life-Cycle Cost. IABMAS02. 2002
• GOLDBERG, D. E. Genetic Algorithm in Search, Optimization and Machine Learning. 1989
• 伊庭斉志. 遺伝的アルゴリズムの基礎-GAの謎を解く. 1994
• 土木学会コンクリート委員会コンクリート標準示方書改訂小委員会編. コンクリート標準示方書維持管理編. 2008

タイトルに関連する用語 (5件)： Ga ,  実用化 ,  長期 ,  橋梁維持管理 ,  計画