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J-GLOBAL ID：201102231181982570   整理番号：11A0120746

広東省・雷州における住宅地の空間構成について

著者 (1件)： 恩田重直 (法政大 大学院政策創造研究科)
資料名： 民俗建築
号： 138  ページ： 57-62  発行年： 2010年11月30日 
JST資料番号： S0132B  ISSN： 0289-9574  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,中国広東省西部に位置する雷州を対象とし,現地での実測及び聞き取り調査を基に,前近代から近代にかけて形成された住宅地ならびに住宅の空間構成について考察する。1)調査対象地とした登雲坊は,雷州において明代初期に初めて坊が設置されてから存在している坊で,雷州の外郭に位置する典型的住宅地である。2)坊の境界には,土地神を祀った土地神廟等の宗教施設が置かれることにより,坊の領域を形づくっている。3)坊を貫く東西の街路を中心とした登雲坊では,間口3間の正室とその前面の間口2間程度の横屋で構成される,冂の字型の三合院を基本的な単位とする住宅が南北方向に連なって住宅地を形成している。4)主屋が南面せずに東西を向いている住宅は,農村住宅からの影響があるという可能性に言及した。

シソーラス用語： *中国南部 ,  宅地 ,  *近隣住区 ,  *空間構成 ,  宗教施設 ,  面接調査 ,  現地調査 ,  *独立住宅 ,  *平面計画 ,  屋根材 ,  家族構成 ,  農村建築
準シソーラス用語： 広東省 ,  *雷州 ,  *登雲坊

分類 (2件)： 住宅建築,農村建築,城  (RB05040V) ,  建築設計,建築家,建築史  (RB04000W)

引用文献 (4件)：

• 葉彩萍編『雷州半島古民家』嶺南美術出版社2006.7
• 雷州に関する地方志は、明万暦『雷州府志』 (影印本: 『日本蔵中国筆見地方志叢刊』書目文献出版社1990.2)、清康煕『雷州府志』 (中国科学院図書館選編『稀見中国地方志匯刊: 第47册』中国書店1992.12)、清嘉慶『雷州府志』 (『中国地方志集成: 広東府県志輯43』上海書店出版社2003.10)、清康煕『海康県志』 (『故宮博物院編『故宮珍本叢刊第184冊: 広東府州県志第19冊』海南出版社2001.6)、清康煕『海康県志』 (清康煕26年修、民国18年鉛印本)(『中国方志叢書: 華南地方第185号』成文出版社有限公司1974.12)、清嘉慶『海康県志』 (劉邦柄修、陳昌齊纂)(『中国地方志集成: 広東府県志輯44』上海書店出版社2003.10)、民国『海康県続志』 (梁成久纂修、陳景棻続纂)(『中国地方志集成: 広東府県志輯44, 45』上海書店出版社2003.10) がある。
• 2008年1月に湛江市の文物保護単位に指定されている。
• 登雲坊に建物を所有するC氏への聞き取り調査による。

タイトルに関連する用語 (4件)： 広東省 ,  雷 ,  住宅 ,  空間構成