抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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複幹樹形の形成過程と複幹樹形が生存や成長に与える影響を調べるために,岐阜県多治見市の深山の森に生育するシデコブシを対象として2008年と2010年に調査を行った。調査した176個体の21%が複幹個体であった。主幹(個体内で樹高が最大の幹)の樹高と個体内幹本数の間には正の相関が見られた。単幹個体と複幹個体の成長率に差はなかった。単幹個体に比べて複幹個体は枯死個体割合が低く,幹レベルでも複幹個体は単幹個体よりも枯死幹割合が低かった。これらの結果から,シデコブシの複幹樹形は連続的に萌芽することで形成され,複幹樹形を形成することはシデコブシにとって有利に作用することが示唆された。(著者抄録)