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J-GLOBAL ID：201102232116223595   整理番号：11A0519347

紀伊半島東部の霧穴(石灰岩洞窟)の地下地質と阿曽カルストの地質構造(予察)

著者 (6件)： 柏木健司 (富山大 大学院理工学研究部) ,  吉田勝次 (Japan Exploration Team) ,  稲垣雄二 (Japan Exploration Team) ,  近野由利子 (Japan Exploration Team) ,  鈴木健士 (Japan Exploration Team) ,  五藤純子 (Japan Exploration Team)
資料名： 福井県立恐竜博物館紀要  (Memoir of the Fukui Prefectural Dinosaur Museum)
号： 6  ページ： 35-44  発行年： 2007年06月30日 
JST資料番号： L8015A  ISSN： 1347-5622  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 阿曽カルストに発達する霧穴の地質調査を行い,地下地質構造を検討し,地表地質調査で推定された地質構造の実証を試みた。阿曽カルストが発達する秩父南帯のコンプレックスIIIは三宝山層群や三宝山ユニット相当層に対比され,石灰岩とその周囲の混在岩からなる。混在岩の泥質基質の年代は石灰岩の見かけ上位がジュラ紀新世中期~後期,見かけ下位が白亜紀古世中期である。混在岩中のブロック石灰岩からは保存不良の放散虫と殻の薄い巻貝が産し,九州西部の相当層で指摘されている遠洋場の堆積環境と同様である。霧穴は側線延長2000m弱,高低差約195mの堅横複合型洞窟である。北に約10°~30°で傾斜する低角断層を境に,石灰岩が非石灰岩上に構造的に累重する。この低角断層は地表調査で推定された低角断層にあたる。洞窟の地下地質構造は地表での地質構造の検証に有効である。

シソーラス用語： *カルスト地形 ,  *地質構造 ,  *洞窟 ,  *三重県 ,  地質 ,  付加体 ,  石灰岩 ,  近畿地方 ,  ジュラ紀 ,  白亜紀 ,  西南日本外帯 ,  放散虫
準シソーラス用語： 紀伊半島 ,  秩父帯

分類 (2件)： 中生代  (DE02040V) ,  地質構造・テクトニクス  (DE04030Y)

タイトルに関連する用語 (7件)： 紀伊半島 ,  霧 ,  石灰岩 ,  洞窟 ,  地下地質 ,  カルスト ,  地質構造