中国北部沿岸域の磯焼け状態軽減のための藻場造成

YAO Jianting; JIANG Hongtao; DUAN Delin

文献

J-GLOBAL ID：201102233704597082 整理番号：11A0763135

中国北部沿岸域の磯焼け状態軽減のための藻場造成

Artificial enhancement of sea-forest for reducing the Isoyake degree along the north coast of China

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資料名：
号： 32 ページ： 19-24 発行年： 2010年12月
JST資料番号： L4476A ISSN： 1346-9894 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：英語 (EN)

藻場は沖合の生物生産,汚染除去,漁業資源の新規加入等に重要な役割を果たしている。中国の北部海岸では1970年代後半から海洋環境や気候変動,過剰開発の影響により,深刻な漁業資源の減少が起きている。2006年から地方行政機関は山東半島の沿岸浅海域に天然資源の増大と磯焼け緩和を目的とした人工魚礁を構築するため,約160M RMBを費やす事業を開始した。沿岸地域に3000htの藻場を造成するためコンクリート,石炭灰,鉄鋼,貝殻,材木を素材とし,海藻の定着と成長を増進するため表面に凹凸がある多孔質構造を持つ,様々な形状の人工魚礁が10基設置された。その経済的・生態学的な効果を推定し,山東省の人工藻礁の構造,問題点,実用化,改良点について検討し,人工増殖の効果を評価した。3年間の藻場造成事業により海洋生物の多様性や漁獲量は増加し,本事業の効果が確認された。今後,中国北部の磯焼け状態,漁獲対象種,気象条件,海底の状況等を明らかにし,現地における調査・研究を実施し,最適な魚礁の形態,設置場所の選択方法,低コストの素材について検討していく必要がある。魚礁や沿岸生物を保護するための法律や体制を整える必要があり,本事業を成し遂げるためには長期間にわたる継続的な政府の支援が必要となる。

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水産土木 , 水産生物学一般 , 生態系

引用文献 (14件)：

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