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J-GLOBAL ID:201102233730831646   整理番号:11A0874875

R&D戦略におけるシナリオ・プランニングの留意点と活用・応用

著者 (1件):
資料名:
号: 60  ページ: 18-21  発行年: 2011年03月20日 
JST資料番号: L5967A  ISSN: 1349-1393  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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企業が研究開発(R&D)戦略を検討する場合,将来の正確な予測を可能にする手法への要求は高いが,将来の事業環境を正確に「予測」することは困難である。一方,「予測」の精度を追究するのではなく,将来の事業環境を考える場合に不確実性は排除できないとの立場から,不確実性そのものをどのように扱えば良いか,と考えるのが「シナリオ・プランニング(SP)である。SPにおけるシナリオとは将来起こる可能性のある複数の未来像である。着手からゴール(市場との結合)まで長い時間を要し,かつ実用化までには多くの不確実性を含むR&D戦略を検討する場合にはSPを導入することによって視野が拡大し,変化に耐えうる戦略を形成することが可能となる。欧米を中心にSPは既に半世紀に近い歴史と実績を有しており,近年では国内の企業・組織においても関心が高まっている。本稿では,SPをR&D戦略において活用する場合の留意点などを中心に述べた。シナリオは唯一の正解(未来の姿)を求めたものではなく,将来の可能性を網羅的に数個の物語の集合として表したものである。従って将来の姿はどれか一つの物語に完全に一致するものではない。それぞれに確率を付けたり,どれが最も可能性が高いかなどと問うのも意味がない。また,SPを実行すればそこから自動的に戦略が導き出されるわけではない。シナリオを用いてどのような戦略を立てるかは当事者が検討しなければならず,当事者の意思決定の問題である。シナリオは将来の環境変化の可能性を扱うものである。起こり得る最悪の成り行きを認識しておくことがSPの目的の一つである。将来の市場変化を考慮してR&Dに取組むべきコア技術を特定する場合にSPが活用可能である。各シナリオに対応した市場を想定し,描かれた市場に各々適合する個々の製品から市場変化に対して頑強性のある製品イメージを導き,それに必要な横断的技術をコア技術とすることができる。
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分類 (1件):
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研究開発 
引用文献 (12件):
  • 1)ピーター・シュワルツ著,垰本他訳,"シナリオ・プランニングの 技法",東洋経済新報社,2000年
  • 2)キース・ヴァン・デル・ハイデン著,西村行功訳,"シナリオ・プ ランニング",ダイヤモンド社,1998年
  • 3) L. Fahey and R. M. Randall ed., "Learning from The Future", John Wiley & Sons, (1998)
  • 4) M. Lindgren and H. Bandhold, "Scenario Planning", Palgrave Macmillan, (2003)
  • 5) B. Ralston and 1. Wilson, "The Scenario Planning Handbook", Thomson, (2006)
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