抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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逆浸透及びナノ濾過膜エレメントの供給水中に存在する粒子状物質は膜表面及びスペーサー上に沈着する傾向がある。このタイプのファウリングは透過フラックスの低下,製品品質の損失及び膜の損傷をもたらす。RO供給水のファウリング能を特性化するためには一般にシルト密度指数(SDI)と修正ファウリング指数(MFI0.45)が用いられる。SDIは簡単かつ安価なテストであるため,世界的に運転員によって永年にわたり日常的に適用されている。不幸なことにSDIにはいくつかの欠点がある。例えば,それはいかなる濾過機構にも基づかないこと,粒子状物質と線形関係を持たないこと,及び温度,圧力及び膜抵抗に関して補正されないことなどである。これは,実作業でしばしば報告される誤った結果を説明できる。例えば,限外ろ過処理水が高いSDI値を示しても,それがUF膜エレメント又はシステムの不具合に帰することができない場合である。これらの欠点を克服するためにMFI0.45が開発された。このテストはテストの実質的部分におけるケーキ濾過の発生に基づいており,粒子物質含有量と線形関係がを持ち,温度及び圧力に関して補正される。しかし,MFI0.45測定の手動的手順は幾分複雑であり,そのために実際的な日常的適用には適さない。SDI及びMFI0.45を同時に測定する全自動機器が市販されている。本研究では,テスト期間においてケーキ濾過が主たる濾過機構であると仮定して,SDIとMFI0.45の間の数学的関係の開発に成功した。開発した数学的関係と酸化アルミニウム球体(0.6μm)の人工的コロイド懸濁液をモデル水とする実験に基づき,SDIが圧力,温度及び膜抵抗に依存するすることが実証できた。温度と膜抵抗の効果は現場における誤った結果の多くの部分を説明する。温度及び膜抵抗に対するSDIの補正,及び/又は膜抵抗の許容範囲をより厳しくするようなASTMによる指針の作成がリコメンドされる。Copyright 2011 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.