抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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気象庁(JMA)は,日本において国内の津波警報/注意報を公衆に向けて発する唯一の権威である。JMAは,震源,深さ,マグニチュードといった震源パラメーター,及び過去に求められた10万件以上の津波伝播シミュレーション結果を蓄積した津波シミュレーションデータベ-スシステムに基づいて津波警報/注意報を発する。このシステムは,地震後約3分以内に津波警報/注意報を発行することができる。2011年3月11日の2011年東北地方太平洋沖地震で生起された破壊的津波に対して,このシステムは成功裡に機能し,最初の警報は14:49(日本時間)に発された。それは,地震発生約3分後であった。JMAはまた,172台の験潮儀と12基のGPSブイ(地震時には11基で,2011年5月に12基まで増設された)で海面レベルデータの監視を続けた。それらは,津波警報/注意報の等級とエリアの変更のために用いられた。このとき,JMAは津波警報の等級格上げ,警報エリア拡張を7回行い,そして警報/注意報の降格ないしは解除を4回行なった。主として津波観測に基づいて,3月13日17:58には全ての津波警報/注意報を解除した。これは,津波警報が発されてからおよそ2日と3時間後であった。(翻訳著者抄録)