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J-GLOBAL ID:201102235492880547   整理番号:11A1994120

正常なヒトの前立腺線維芽細胞における前立腺癌細胞との共培養による癌関連線維芽細胞様分化の異種誘導

Heterogenous Induction of Carcinoma-Associated Fibroblast-Like Differentiation in Normal Human Prostatic Fibroblasts by Co-Culturing With Prostate Cancer Cells
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巻: 112  号: 12  ページ: 3604-3611  発行年: 2011年12月 
JST資料番号: D0326B  ISSN: 0730-2312  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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癌関連線維芽細胞(CAF)は腫瘍形成の促進において重要な役割を担っていると考えられているが,その生成機構については分かっていない。本研究では,原発性癌の進行過程でのCAFの生成機構について検討した。ヒト前立腺癌細胞(PCa)由来の間質細胞PCaSC-8細胞およびPCaSC-9細胞のTNC,ACTA2,EGF,FGF7およびIGF1遺伝子のmRNAの発現は全体的に正常な前立腺間質細胞(PrSC)よりも高レベルであったが,遺伝子発現パターンはPCaSC-8細胞とPCaSC-9細胞で異なっていた。PCaSC-8細胞とPCaSC-9細胞の腫瘍増殖因子β(TGFβ)および血管内皮増殖因子(VEGF)のタンパク質レベルはPrSCよりも全体的に高かったが,分泌タンパク質レベルは同様ではなかった。PrSCをアンドロゲン感受性のLNCaP細胞あるいはその亜株のアンドロゲン低感受性のE9細胞およびアンドロゲン非感受性のAIDL細胞と共培養すると,全ての組み合わせにおいてIGF1遺伝子のmRNAの発現が有意に増加したが,COL1A1,TNCおよびACTA2遺伝子のmRNAの発現は,LNCaPとPrSCおよびE9とPrSCの共培養においてのみ有意に増加した。VEGFの産生はLNCaPとPrSCおよびE9とPrSCの共培養においてのみ有意に増加し,TGFβの増加はE9とPrSCの共培養においてのみ認められた。PrSCの生化学的特性はTGFβで処理したPrSCにおいても一部認められた。以上より,癌細胞と共培養した正常な線維芽細胞は活性化されてCAFの生化学的特性を示すこと,CAF様分化の異種誘導は近傍の癌細胞の生化学的特性に依存することが示唆された。
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分類 (2件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
細胞生理一般  ,  泌尿生殖器の腫よう 

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