抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本はレアメタル資源のほぼすべてを輸入し,ハイテク製品を大量に生産するレアメタル生産大国であると同時にレアメタルの消費大国でもある。そのため,いまや国内には膨大な量のレアメタルが製品やその廃棄物という形態で蓄積されている。これらの廃棄物は鉱物資源をほとんど持たない日本にとっては貴重な資源となり得るため,廃棄物からのレアメタルの回収技術は重要であることは論をまたない。特にレアメタルの中でも,自動車用排ガス浄化触媒や電子機器材料に欠かすことのできない白金族金属は,産出国が南アフリカとロシアに極端に偏在しており,年間産出量もレアメタルの中でも極めて少なく,供給量に制限がある。また,BRICs諸国の経済発展に伴って,白金族金属の需要はますます増加すると予想される。本稿では,世界的にも関心の高まる白金族金属のリサイクル技術について乾式製錬プロセスを用いた手法を中心にその概況を解説する。(著者抄録)