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J-GLOBAL ID:201102237832394335   整理番号:11A1862450

抗微生物薬トリクロサンはラット胸腺細胞の細胞内Zn2+濃度を増加:その酸化ストレスとの関係

Triclosan, an antibacterial agent, increases intracellular Zn2+ concentration in rat thymocytes: Its relation to oxidative stress
著者 (7件):
資料名:
巻: 86  号:ページ: 70-75  発行年: 2012年01月 
JST資料番号: E0843A  ISSN: 0045-6535  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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トリクロサンは家庭用品とパーソナルケア製品に抗微生物薬として使用されている。この化合物が人間の母乳と野生動物の身体で検出されて以来,いくつかの消費者グループと科学団体の間でトリクロサンが人間と野生動物に悪影響することへの懸念が生じている。トリクロサンの悪作用を予測するために,細胞内Zn2+濃度と細胞チオール含量に対するトリクロサンの影響を,適切な蛍光プローブを用いるフローサイトメトリーを用いてラット胸腺細胞中で調べた。1~3μM(亜致死性濃度)のトリクロサンは,FluoZin-3蛍光(細胞内Zn2+濃度)の強度を増加し,そして5-クロロメチルフルオレセイン(5-CMF)蛍光(細胞チオール含量)の強度を低下した。FluoZin-3のトリクロサン誘導変化と5-CMF蛍光との間の負相関(r=-0.985)を検出した。外部Zn2+の除去は,FluoZin-3蛍光のトリクロサン誘導強化に大きく影響せず,細胞内Zn2+がトリクロサンによって流出したことを示唆した。トリクロサンのこのような作用は,H2O2の作用と同じで,トリクロサンはH2O2の細胞毒性を大きく強化した。このため,この結果は亜致死性濃度のトリクロサンが,細胞チオール含量を低下する酸化ストレスを誘導し,この結果,細胞内蓄積からのZn2+流出によって細胞内Zn2+濃度を増加した。最近の研究は細胞機能での細胞内Zn2+の多くの生理学的役割を示したので,細胞Zn2+ホメオスタシスのトリクロサン誘導撹乱が細胞に悪影響を誘導するようだ。Copyright 2011 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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その他の汚染原因物質  ,  動物に対する影響  ,  病原体作用薬一般 
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