抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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バイオマスより得られるモノマよりなるナイロン11繊維について紹介した。ナイロン11はトウゴマの種子から得られるヒマシ油の主成分であるリシノール酸を化学的に改変して11アミノウンデカン酸とし,これを重縮合させることによって得られる。低融点であるとともに低密度の特徴をもつ。紡糸におけるポイントは,紡糸温度と,その温度におけるポリマ粘性および滞留時間の最適化である。ナイロン11繊維の糸質は,通常の使用には十分な物性を示している。酸性染料及び含金染料により染色可能であり染色堅ろう度もナイロン6,ポリエステルと遜色ない。耐摩耗性,耐湿熱性ともナイロン6や66より優れる。耐薬品性は,水酸化ナトリウム水溶液に対してナイロン6や66と同等,硫酸水溶液にもポリエステルと同等である。低温特性もナイロン6より優れる。種々のバイオマス素材を原料とするポリマの問題点は,他には無い特徴探しと,価格の高さのである。