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J-GLOBAL ID：201102238708045566   整理番号：11A1683068

多層化-土壌-系での水分移動特性の解明

Clarification of water movement properties in a multi-soil-layering system

著者 (4件)： SATO Kuniaki (Shimane Univ., Matsue, JPN) ,  IWASHIMA Noriko (Shimane Univ., Matsue, JPN) ,  WAKATSUKI Toshiyuki (Kinki Univ., Nara, JPN) ,  MASUNAGA Tsugiyuki (Shimane Univ., Matsue, JPN)
資料名： Soil Science and Plant Nutrition  (Soil Science and Plant Nutrition)
巻： 57  号： 4  ページ： 607-618  発行年： 2011年08月 
JST資料番号： W1879A  ISSN： 0038-0768  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 土壌混合層(SML)を1層~6層で構成する実験室規模の多層化土壌(MSL)系を作り,SML間の透水層(PLb)を流れる水を各系の底で別々に収集して,1)設計水量負荷速度(HLR)の変化による水分移動特性変化,2)流入点の数と水分移動特性の間の関係,3)廃水処理条件下での水分移動特性と閉塞機構,を検討した。そのSML系の構造は10cm(奥行き)×50cm(幅)×23~73cm(高さ)の大きさのアクリル箱の中に,高さは共に5cmのゼオライトとSMLを煉瓦積方式類似のパターンで積み重ねて入れた。SMLは,アンディソルに分類される有機物が多い火山灰土壌,おが屑,径が1mmの粒状鉄および木炭をそれぞれ70,10,10,および10%の比率で含有し,その容積重は0.84g/mLである。各MSLブロックの間の空間(PL)は径が3~5mmのゼオライトを充填した。その結果,1)水負荷率(HLR)が増大するに伴い,SML内を流れる率は直線的に増大した後,その増加率が僅かに低下していき,PLbを流れる率は1層系の場合を除いて指数関数的に増大する,2)系内の水平方向流れは下段にいく程増大する,3)流入点が1点の場合は3点の場合と比較して系の中央部に向う傾向が強い,4)廃水処理条件下では流入開始時(0日)と比較して3日目にはSML流下量が平均69.4%低下し,それ以降は時間経過に伴い徐々に低下するが,PLb流量割合はSMLの流量低下に伴い増大する,5)層数が増大するとSMLの高流量率が長期間維持される,6)1層目から3層目までのSMLの酸化還元電位(Eh)値の低下傾向は流量低下と相関がある,7)最初のPLbの部分的閉塞が上部のPL内のEh値の低下開始と関連があることが明らかになった。

シソーラス用語： 土壌水 ,  *模型試験 ,  閉塞 ,  廃水処理 ,  水流 ,  ゼオライト ,  火山灰土 ,  おが屑 ,  木炭 ,  鉄 ,  容積重 ,  *土壌水分移動 ,  *土壌層位 ,  透水層 ,  アンドソル ,  木質材料 ,  材料 ,  *移動
準シソーラス用語： アンディソル

分類 (1件)： 土壌物理  (FB04030R)

タイトルに関連する用語 (3件)： 多層化 ,  土壌 ,  水分移動