抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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金属酸化物ナノ粒子を合成するために高温高圧水を利用した流通水熱合成法にマイクロ空間を利用するデバイスを組み込んだ装置を開発し,医療分野での応用が期待されている磁性体材料(MFe
2O
4,M=Ni,Cu,Zn)のナノ粒子の生成機構の解明を行った。反応実験はFe(NO
3)
3水溶液およびM(NO
3)
2(M=Ni,Cu,Zn)水溶液を用いて,反応条件は400°C,圧力30MPa,反応時間0.35-2.00秒である。反応後の生成粒子を回収・乾燥して,一部はさらに400°C,3時間のか焼を行った。これらの2種類の生成物のキャラクタリゼーションを粉末X線回折,動的光散乱法粒子径測定装置,電界放射型透過電子顕微鏡,エネルギー分散型蛍光X線分析装置により行った。これらの測定結果を総合して,2価金属イオン転化率,平均粒径,生成物中のM/Feモル比は反応時間の増加に伴い増加し,格子定数はγ-Fe
2O
3からMFe
2O
4へ推移するという複合金属酸化物の生成機構を明らかにした。