抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,ものづくり学習における中学生の集中状態について明らかにすることを目的とした。ものづくり作業中の集中状態に関する意識調査票を作成し,質問項目の信頼性・妥当性の検討を行った。その調査票を用いて,中学生453名を対象に本調査を実施し,集中状態に関する意識構造や意識の差について分析を試みた結果,以下のことが明らかとなった。因子分析の結果,生徒の集中状態は,第1因子「作業に対する集中状態」,第2因子「思考活動に対する集中状態」,第3因子「フロー集中状態」の3因子から構成されることが示された。また,クラスター分析の結果,第1因子と第2因子の距離は近く,このクラスターに第3因子が結合した。さらに,性別と因子による二元配置分散分析の結果,男子は女子よりも,ものづくり作業中に集中状態を意識しており,また性別に関わらず生徒は第3因子よりも,第1因子を意識しやすいことが明らかとなった。(著者抄録)