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J-GLOBAL ID:201102239977372812   整理番号:11A1263111

マウスとヒトでは下垂体前駆細胞/幹細胞のWingless(Wnt)シグナル伝達が増加すると下垂体腫瘍が起る

Increased Wingless (Wnt) signaling in pituitary progenitor/stem cells gives rise to pituitary tumors in mice and humans
著者 (13件):
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巻: 108  号: 28  ページ: 11482-11487  発行年: 2011年07月12日 
JST資料番号: D0387A  ISSN: 0027-8424  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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多くの動物の正常な発達において重要なWingless(Wnt)/β-カテニンシグナル伝達は幹細胞の重要な調節因子であるとともに,種々の組織の癌と関連していることが知られている。本研究では,マウスの腫瘍の病因論における下垂体前駆細胞/幹細胞での突然変異したβ-カテニンの役割について検討した。初期のラトケ嚢(RP)前駆細胞ではβ-カテニンの分解抵抗性の突然変異型の遺伝子発現により,下垂体過形成や,極度な発育遅延および下垂体機能低下につながる下垂体特異的転写因子1-系列分化の重篤な失調が起こった。突然変異マウスは周産期に殆ど死亡したが,生存したマウスでは致死的な下垂体腫瘍が発生した。この腫瘍は,ヒトのβ-カテニン遺伝子の突然変異に関連した上皮性腫瘍であるヒトのエナメル上皮腫型頭蓋咽頭腫に類似していた。変異したβ-カテニンの腫瘍形成効果は未分化のRP前駆細胞に発現された場合にのみ認められたが,変異したβ-カテニンが,分化方向が決定した細胞や分化した細胞に発現された場合は,腫瘍は形成されなかった。変異したβ-カテニンが発現されると下垂体前駆細胞/幹細胞の総数とその増殖能が有意に増加した。以上より,正常な下垂体の発達におけるWnt経路の役割と,マウスとヒトの頭蓋咽頭腫の発生における未分化のRP前駆細胞での変異したβ-カテニンの役割が示された。
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分類 (2件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
細胞生理一般  ,  発癌機序・因子 

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